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プロフィール
高武森
出生:後原  
誕生日:12月3日(カレンダーの日、奇術の日、妻の日、白いハト記念日だそうです)  
同じ誕生日:今いくよ、長州力、パンチ佐藤・・・だそうです・・・(´;ω;`)ウッ…
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理不尽


ひょんなことでアメリカの理不尽さに遭遇してきました。


---- 出来事 上巻 -------

先月、急な所用でカナダのトロントへ行くことになりました。アメリカではありません。

ボクはそんなに裕福ではありませんから、自分で格安の航空券を手配し、現地の安宿をネットで予約して沖縄を出発しました。


手配した国際便は成田発アメリカ経由トロント行きの便で、乗り継ぎ(トランジット)時間も含めると、21時間というハードなフライトでした。直行便の半額以下の料金でしたので、やむなく購入した、という次第です。もちろんエコノミークラスでした。


沖縄--→ 成田--→ ロサンゼルスと、ここまでは順調でしたが、問題は米国での乗り継ぎでした。


 ご存じの方もいらっしゃると思いますが、米国での乗り継ぎは一旦アメリカの入国審査を受け空港に下り、出発地で預けた荷物を取って、また預け直し、異常なほど厳しい搭乗チェックを受け、ようやくカナダ行きの飛行機に乗れるのです。

 アジア諸国やヨーロッパでの乗り継ぎは何度か経験があったので知っていましたが、アメリカのトランジットは初めて。理不尽この上ありません。


 ---- まず、入国審査のゲートに並ばされます。
 これは想定内です。ただ、何度も列の途中から他のゲートの列の後尾へと移動させられ(ボクは二回で済みました)、ようやく自分の審査の番がきたかと思ったら、いきなりこのゲートは閉鎖され、また他のゲートへ移動です。

・・・ガマンガマン。

---- 並び直して、待つこと1時間半。 
 やっと、今度こそボクの番です。ボクの前のインド人(に見えました)と、その前の家族連れがなぜか大声で怒られ、最後尾に並び直されています。

・・・ちょっと不安

 ---- ここからは英語のやり取りでした。(ボクは英語はぜんぜん得意ではありません。念のため)

入国審査官:『どこ行くんだい?』
ボク:「カナダ。乗り継ぎ」

『どこから来たんだ?』
「日本」

『独り?』
「はい。観光」

・・・この時点でボクは怪しまれているようです。

『チケットは持っているのか?飛行機の』
「これだ」

『搭乗券じゃだめだ。予約した飛行機のチケット全部見せろ。帰りのやつも全部。eチケットも』
「だからこれだ」

『ちゃんと開いて見せろ』(腕を組んだまま)
『こっち向けろ』(腕を組んだまま)

『ESTAはあるな?』
「払った」

『出入国カードを出せ』
「これだ」

『どこから来たんだ?』
「日本。東京成田」

『アメリカはどこ行くんだ?』
「乗り継ぎ。カナダ・トロントへ行く」

『アメリカはどこに泊るんだ?』
「アメリカは泊らない」

『アメリカの連絡先を書け!』
「乗り継ぎだからない」

『書け!』
「は?」

『書け!!』
「はい?」

『書けい!!!』(腕を組んだままふん反り返る)

・・・も頭の中真っ白

『書けい!!!』(腕を組んだまま、さらにふん反り返る)
「トロントでいいか?」


『書けい!!!』

・・・えーいもぉ、トロントのホテル住所書いちまえ。あと乗り継ぎってことを。


 ----審査官は無言のまま、ボクの書類を投げ出して、次の人を呼んでいる。

これでよかったのか? 行っていいの? 釈放? よかったー!




 帰国した後、アメリカによく行く知人に聞いたら。
「優しい審査官でよかったね。強制退去(帰国)させられる人も中にはいるみたいだから」
だそうです。団体と違って、年配の独り旅は「怪しい対象」だそうです。


 ---- 成田で預けたバッグを探すのも一苦労でした。入国審査で時間くっている間に、もうどこに行ったのかわかりません。香港から来たという女の子が自分のバッグがないって、ボクに訊いてきたけど、ボクのも捜索中なんだよね。

 ラッキーなことに、空港内の荷物係のおっちゃんが気のいい人(ウィッキーさんにそっくり)だったんで、いっしょに探してもらって、なんとか自分のバッグを見つけました。サンキュー!ウィッキーさん。


 で、また並んで、税関の申告品はないかしつこく訊かれ、ようやくカナダ行きに預け直しました。飛行機を降りてから、すでに3時間以上もかかっています。


 ロサンゼルス空港はおもいのほか広く、建物もいくつかあります。カナダ行きのエアーカナダが就航するのは、どうやら別の建物のようです。国際線のビルからいったん外に出て、歩いて隣のエアーカナダ線の出発するビルへ移動するのです。

・・・親切なことに案内標識などはありません。
 カンを頼りに、58号線の歩道みたいなところを何百メートルか歩いてようやく発見。どこか地方の商店街みたいなアーケードです。



 ---- で、ここからはチェックゲートの係員と英語のやり取りでした。(ボクは英語はぜんぜん得意ではありません。念のため)

係員:『どこ行くんだい?』
ボク:「カナダ。乗り継ぎ」

『脱いで』
「はい?」

『ベルト』
「ああ、はいはい」

『靴も脱いで』
「靴?靴下も取ろうか?靴下はいいの?OK」


・・・チェックゲートったって、アーケード二階の通路脇にゲートが置かれただけの質素さです。
通行人がみんな見ていくもん。

質素な割には最新機器らしく全身レントゲン式のスキャナーです。
隣の女性用のスキャナー隠せよ。見えてるぞ。ええー、いいのか?プライバシーはいいのか?

『はい、では腕上げて。足も』

・・・あれ、これどこかで見た・・・ああー、そうそう刑務所の映画でみた入所時のカンカン踊りだな。
・・・通行人見ているって。恥ずかしい・・・



 などなど、屈辱的な乗り継ぎを経て、カナダへ無事辿り着きました。現地時間、深夜12時半でした。


---- 出来事 下巻 -------



 カナダ--→サンフランシスコ--→成田と、帰りはまた米国での乗り継ぎでした。なぜか、カナダ(バンクーバー)の空港内に、アメリカの入国審査があるのです。カナダ国内でアメリカの入国審査なのです。


 ---- まず、入国審査のゲートに並ばされます。
 これは想定内です。並んで待つこと30分、ようやく審査官がコーヒー片手にやってきました。来たと思ったら、同僚同士でおしゃべりしてなかなか業務を始めません。審査を待つ列は3列。かなりの数の人が並んでいます。3列の先に審査ボックスが8つ。一時間ほどしてやっと係員が8席に座って、審査開始のようです。

・・・ガマンガマン。

---- 待つこと1時間ちょい。 
 ボクの列の担当官はかなりの潔癖症らしく、除菌シートであらゆるところを拭き、ボックス内に霧ができるほど除菌スプレーを吹きつけています。

・・・ちょっと不安

---- 待つことさらに30分。 
 もうすぐボクの番です。ボクの前のカナダ人のおばちゃんがなぜか大声で怒られ、怒鳴られています。
車椅子の旦那さんを押してきて、二人分の入国審査を代わりにおばちゃんがしようとして怒鳴られているようです。書類に不備があったようで大声で注意されています。車椅子の旦那さんが心配そうに見ています。
結局書き直しを命じられ、列の横に並び直されて、待たされています。旦那さんが「ソーリー、ソーリー」と何度も言っています。

・・・カナダ人がカナダ国内でアメリカ人に怒鳴られているのです。もっと言い方があるんじゃないかな? いやだな・・・

 ---- ここからは英語のやり取りでした。(ボクは英語はぜんぜん得意ではありません。念のため)
 
入国審査官:『旅行の目的は?』
ボク:「帰国」

『どこ行くのか?』
「日本」

『どこ行ったのか?』
「カナダだけ。」

『どこ?』
「トロントやケベック、ナイアガラなど」

『なにしに?』
「バケーション」

『あちこち?』
「はい」

『ふーん・・・バケーションねえ・・・』


----で、OKでした。


入国審査のブースには、大きなポスターが貼ってあり「We are NATIONAL FACE」って書いてありました。

NATIONAL FACE ねぇ・・・んー・・・




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2012年10月24日 19:08
 
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