虹の端
レインボー・ウォッチャーさんという方がボクのブログを訪れてくれたようです。
どうもありがとう。「月虹」についてのコメントが寄せられていて、素直な文章の端々に優しそうなお人柄が感じられました。
虹について、実はちょっと不思議な体験を二度ほどしています。
一度は、5、6年前だと思います。
ちょうど豊見城市の与根大橋が開通したばかりのころで、ボクは那覇の瀬長島方面から糸満向けに大橋を車で渡ろうとしていました。平日の昼下がり、走行する車はさほど多くはありません。
うりずんの頃で、車窓からは初夏の柔らかい海風が吹き込んでいました。
与根大橋は、最上部あたりまでゆるやかな傾斜になっていて、上部からゆったりとカーブし豊崎へと下っています。
橋に差し掛かると、右手のゴルフ場のグリーンにモクマオウの影がくっきり落ちているのが見えました。
「もう、夏の日差しなのだな」とボクは思いました。
グリーンから橋の前方に目を移すと、大きな虹が橋の上空に架かっていました。初夏の青空に、くっきりと虹が架かっているのです。フロントガラスに水滴がついていないので、上空に細かい雨のカタブイがあったのだと思います。
真っ青な空に鮮やかな虹です。ちょっと得したようで、うれしくなりました。
橋の頂上に向かうにつけ、虹が徐々に大きく、よりはっきりと見えるようになっていきました。虹は近づけるものだと感心しつつ、ゆるやかなカーブに差し掛かりました。上空の七色のカーテンは益々接近し、ついには目前まで迫ってきているではありませんか。
うれしい、というより不思議な感じがし、そのまま虹の端に車ごと入って、一瞬白っぽく見えたかと思ったら、虹を突き抜けていました。
-----そう、ボクは虹の端に入ったことがあるのです。
虹の端には金の壺(宝物)を見つけることができる、という言い伝えがあるそうですが、ボクは金の壺を見つけることは出来ませんでした。でも、虹を突き抜けた豊崎で見つけた小さな公園が「虹公園」という名前であることを知り、ちょっとラッキーになった気はしましたけどね。
ちなみに、もう一つの「虹」の話は、いつかまた。
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